リーダーシップ
プロジェクトマネジャのコンピテンシー(タレント・トライアングル)
PMI®ではプロジェクトマネージャーのコンピテンシーとして、「リーダーシップ」「戦略およびビジネスのマネジメント」「テクニカル・プロジェクトマネジメント」と3つをあげ、タレント・トライアングル®としています。
【コンピテンシー】1の定義
「コンピテンシーとは、組織の置かれた環境と職務上の要請を埋め合わせる行動に結びつく個人特性としてのキャパシティ、あるいは、強く要請された結果をもたらすものである」
ボヤティズ(Boyatiz,1982)
「コンピテンシーとは、職務や役割における効果的ないしは優れた行動に結果的に結びつく個人特性である」
Evarts(1987)
リーダーシップとマネジメント
様々な多くのリーダーシップ論は、リーダーとして、人に対するマネジメントと成果に対するマネジメントの両方が必要であるとしています。

PMI®のタレントトライアングルだと「リーダーシップ」と「テクニカル・プロジェクトマネジメント」に当たるのかな?
リーダーシップとマネジメントの違いは、動機付け(人に対するマネジメント)か遂行・達成(パフォーマンスに対するマネジメント)で、プロジェクトの遂行には両方が必要です。プロジェクトが大きく複雑になるほど、マネジメントスキルよりもリーダーシップスキルの方がプロジェクトの成功に寄与することがわかっています。
PMBOK®Guideでは、マネジメントとリーダーシップを次のように定義しています。
マネジメントという用語は、期待される既知の行動を通して、他者をある地点から別の地点へ到達するよう導くことと密接に関係している。対象的に
リーダーシップとは、他者をある地点から別の地点へ導くために議論や討議を通して他者とともに物事を進めることである。 (PMBOK®Guide V6.3.4.5)
サーバント型リーダーシップ
近年、サーバント型リーダーシップ2が注目されています。ロバート・グリーンリーフ(1904~1990)が1970年に提唱した「リーダーのゴールは奉仕することである」というリーダーシップ哲学です。サーバントは英語で召使3という意味です。サーバントリーダーは力(power)をシェアし、従業員ファーストで、できるだけ高い成果が出せるよう人々を開発します。日本サーバントリーダーシップ協会によると、サーバントリーダーの10の特性として、以下の項目をあげています。
- 傾聴
- 共感
- 癒し
- 気づき
- 納得(コンセンサス)
- 概念化(ビジョナリー)
- 先見力
- 執事役
- 人の成長への関与
- コミュニティづくり
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