「チーム育成」「チームのマネジメント」「資源コントロール」の違いがよくわかりません

PMBOK / PMP
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資源マネジメント知識エリアの下記3プロセスの違いがわかりません。①チームの育成②チームマネジメント③資源のコントロール 自分の理解としては、 ①も②も、計画した内容を実行に移すプロセス。 ②はパフォーマンスの追跡も含む。 ②と③は、パフォーマンス追跡をする。 なんとなく②は①も③も含む理解となってしまい、明確な違いがわかりません。

資源マネジメントの知識エリアの3つのプロセスの違いですね。 「チーム育成」「チームのマネジメント」の2つは実行プロセス群です。 「資源コントロール」監視・コントロールプロセス群です。 実行プロセス群は、計画に沿って実行するプロセス群で、 監視・コントロールプロセス群計画どおりに実行できているかモニタリングし必要があればアクションを検討するプロセスです。

「資源コントロール」

したがって、監視コントロールプロセス群「資源コントロール」プロセスは、プロジェクトマネジメント計画書(特に「資源マネジメント計画」プロセスなどで計画した資源マネジメント計画書)どおりに物的資源や人的資源を利用できているかモニタリングします。そして、例えば物資が足りない、人材が余っている、計画どおりに育成できていない、チームのパフォーマンスが出ないなど、計画どおりでない場合は、何らかのアクション(物資の追加、人材の配置換え、教育訓練、チームがまとまるような宴会を企画?など)を変更要求として提案します。

「チーム育成」「チームのマネジメント」

実行プロセス群の2プロセスはPMBOK(R)第6版では以下のように定義されています。 「チーム育成」は“パフォーマンス(実績、成果)高めるために、コンピテンシー(強み)、メンバー間の交流、チーム環境を改善するプロセス” 「チームのマネジメント」は“パフォーマンスを最適化(オーガナイズ)するために、メンバーのパフォーマンスをフィードバックし、課題を解決するプロセス” よく似ていますが、簡単に 「チーム育成」は、プロジェクトで成果を出す基盤として、メンバーのスキルを伸ばしたり、雰囲気づくりをして、チームのムードをよくしていく仕事、 「チームのマネジメント」は、プロジェクトに貢献している個々の成果を元に、チーム内のもめごとや、メンバーが抱えている課題を解決する仕事と言えます。

まとめ

極端的に表現すれば 「チーム育成」前向きなチームづくり「チームのマネジメント」メンバーが困った時の支援「資源コントロール」計画どおりかモニタリング、 と考えれば理解しやすいと思います。 パフォーマンス追跡の視点では、 「チーム育成」は、チーム全体のパフォーマンスを評価します。 (チームに貢献できるスキル、チーム全体の雰囲気、生産性、チームの結束度合など) 「チームのマネジメント」は、メンバーのパフォーマンスを評価します。 (各人が担当業務をこなせているか、各人抱えている課題、個人個人の意見の相違など) 「資源コントロール」は、プロジェクトのパフォーマンスを評価します。 (計画に対する進捗状況、プロジェクト目的達成のための変更アクション検討など) PMP(R)試験の頻出重点項目の視点では 「チーム育成」なら、コロケーションや行動規範、タックマンモデル、トレーニング、モチベーション理論(最近は出題頻度が低下しているようですが)などです。 「チームのマネジメント」は圧倒的にコンフリクト・マネジメントです。 「資源コントロール」は他の監視・コントロールプロセス群にも共通する変更管理の流れです。


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