PMP試験対策問題集(第6版対応)

PMBOK / PMP
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問題集の利用の仕方

ーーーーーなぜ問題集の評価が低いのか

おおむねアマゾンの評価は低いのですが「問題集がある程度できるようになっても実際の試験に合格できなかった」のが主なコメントです。これは、問題集を利用する側に誤解があるのです。または、学習方法を著者が明確にしていない場合もあります。

PMPの試験は日本の多くの試験のように1冊の問題集を完璧にこなせるようになれば合格するようなものではありません。問題のパターンを暗記すればよいものではないからです。

もちろん、PMBOKGuideに書かれている内容の暗記が基本となりますが、用語の定義や、PMBOK(R)Guideのインプットやアウトプット、ツールと技法の内容といった、直接的な内容では、ほぼ出題されません。(このような問題はCAPM(R)試験によく出題されます)

PMP(R)試験では知識をPMとして応用できるかどうかを問う試験なので、シチュエーション問題が中心となります。(例:「あなたはプロジェクトで~という状況になりました。この場合PMとしてどのような対応をしますか?」)
シチュエーションは無限にあるので、問題集と全く同じシチュエーションの問題はまず出題されないと考えましょう。
ただし、出題されるポイントやプロセスは、PMBOKGuideの中でもある程度特定されることは言うまでもありません。

ーーーーー問題集の使い方

したがって、問題集を利用して学習する場合は、ひとつの問題集をマスターするまで繰り返して解くよりも、様々な問題(集)にトライし、重要なポイントがどのような観点のシチュエーションから出題されても対応できるように理解する学習方法をお勧めします。また、間違った問題は、解答を覚えるのではなく、PMBOKGuideの中でどのポイントを理解すべき問題なのか出題者の意図を考えるようにしてください。

実質の合格最低ラインは正答率65%程度ですが、これは初見の問題での正答率です。問題集を何度も解いて65%程度に達したという程度では、とうてい合格できるレベルとは言えません。なお、あくまでも65%は最低ラインなので、できれば初見の問題で正答率70%以上の正答率を目指すことをお勧めします。

ーーーーー日本人の合格率が低い理由

PMIの情報では正答率61%が合格ラインと発表されていますが、日本語で受験する場合は正答率61%では合格は難しいと考えてください。全世界の合格率70%に対し日本人の合格率60%というように、英語を母国語としない国の合格率は低くなる傾向にあります。

これは、英語のPMBOKGuideの翻訳と試験問題の翻訳に完璧な整合性があるとは言えないからです。例えば、analog estimateはPMBOKGuide日本語版には「類推見積り」と翻訳されていますが、試験問題には他に「アナログ見積り」「類似見積り」などという翻訳でも出題されたりします。試験問題の翻訳は、あくまでの英語原語受験の“補助(アシスト)”の位置づけなのです。

近年、品質は向上したものの、まだまだ受験者からは、明らかな翻訳ミスや、言い回しによる意味の違いなどの報告を受けています。
極端な場合、通常の日本文の解釈では明らかに正解が変わってしまうケースもあるようです。日本語の文章も翻訳ソフトによる直訳風など、市販の問題集のように精査された美しい日本語に慣れていると、受験時びっくりすることもあるようです。
そのような翻訳の理解違いなども考慮すると、特に翻訳(日本語)で受験する場合は、61%より高い正答率を目指した方が安全です。

英語が苦手でない方はPMBOKGuide(English Edition)と一緒に学習されるとよいでしょう。英語版と日本語版は同一ページに同一項目の仕様になっていますので、比較して学習するのに便利です。また、試験問題で悩んだ場合は、翻訳された問題文だけでなく英語原語も確認するとよいでしょう。
英語が苦手な方は、一言一句PMBOKGuide日本語版をそのまま暗記するというよりも、言葉の意味を理解して覚える方が、PMP試験には対応しやすいと思います。

ーーーーーCAPMも視野に入れる

PMPの下位資格として、経験がなくても受験できるCAPM1という資格があり、単純な暗記問題はそちらの試験に出題され、PMPの方にはより応用度の高いシチュエーション問題が出題される傾向という背景もあります。
PMPの応用問題を難しいと感じる方は、まずは、暗記中心の学習で合格できるCAPMを目指してみる方向性もあるかもしれません。

Amazonで購入できる問題集

2019年11月12日現在Amazonで手に入る日本語の問題集はあまり多くはありませんが、下記のとおりです。

PMP試験合格虎の巻 第6版対応』吉沢 正文 (著), 落合 和雄 (著), 庄司 敏浩 (著) 5つ星のうち2.5(14個の評価)iTEC Kindle版 2,816円

著者の皆さんはPMI日本支部の重鎮の方ばかりです。
【吉沢正文】PMI日本支部の翻訳出版委員会、PM用語委員会、PMBOK®委員会などの部会で活躍され、日本でのプロジェクトマネジメントの普及に長年にわたり絶大なる貢献をして来られました。「特別功労賞」を受賞2
【落合和雄】1953年生まれ。1977年東京大学卒業後、新日鉄情報通信システム(現新日鉄ソリューションズ)などを経て、現在経営コンサルタント、システムコンサルタント、税理士として活動中。経営計画立案、企業再建などの経営指導、プロジェクトマネジメント、システム監査などのIT関係を中心に、コンサルティング・講演・執筆など、幅広い活動を展開3
【庄司敏浩】横浜国立大学経営学部卒業後、日本アイ・ビー・エム(株)でシステムエンジニア、プロジェクトマネージャーとしての経験を経て、現在はITコーディネータとして活躍。PMBOKGuide第6版日本語版の翻訳監修にも携わっておられました。ISMS審査員補、ITコーディネータ、情報処理技術者(システムアナリスト、システム監査技術者、プロジェクトマネージャ、アプリケーションエンジニア、テクニカルエンジニア:情報セキュリティ、情報セキュリティアドミニストレータ)、PMP、IIBA日本支部理事、認定プライバシーコンサルタント4

PMP試験対策テキスト&問題集 PMBOK第6版対応版』鈴木安而 (著) 5つ星のうち1.8(5個の評価)英和システム Kindle版 3,762円

著者の鈴木安而氏は、日本アイビーエム(株)24年間、アドビシステムズ(株)10年間の実務経験に勤務後、PMアソシエイツ株式会社を立ち上げられました。PMI日本支部の代表理事でもあり、PMBOKGuide第6版日本語版の翻訳監修にも携わっておられました。

PMP試験 要点解説×対策問題(PMBOK第6版対応版) 』単行本 – 2018/3/9 大砂古 佳基 (著), 斉藤 学 (著), 辻角 精二 (著), 永地 恒一 (著), 濱 久人 (著), 持田 敏之 (著) 5つ星のうち1.9(8個の評価)オーム社3,520円

上記の問題集はIT系の著者によって書かれていますが、この著書はIT系以外の経験者も著者陣に参画されています。北海道大学の非常勤講師仲間で書かれた本のようです。Kindle版はなく単行本しか出版されていないのが難点です。

大砂古佳基 】慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、モービル石油株式会社、日本アムウェイ株式会社を経て、1994年にSAPジャパン株式会社に入社。慶應義塾大学経営管理研究科修士課程を終了。2005年にブレインプロ株式会社5を設立、経営コンサルタントとして、情報化企画、プロジェクトマネジメント業務に携わる一方、北海道大学大学院情報科学研究科非常勤講師も務める6
斎藤学】スカイライトコンサルティング株式会社 ソーシャルイノベーション・ラボ リーダー/一般社団法人新興事業創出機構(JEBDA)理事
官公庁、大手民間企業を中心に社会変革に繋がる様々なプロジェクトに従事する傍ら、非営利団体・大学等教育機関を対象としたプロジェクトマネジメント (PM)の啓発・実践活動を展開中。 北海道大学非常勤講師、広島修道大学・広島市立大学非常勤講師7
【辻角精二】日本アイ・ビー・エム認定コンサルタント、PMP、TUV Rheinland 機能安全エンジニア、PMI-Japan(教育委員会)、PM学会 会員
北海道大学  非常勤講師8
永地恒一】PMP。北海道大学大学院非常勤講師。PM学会。PMI東京支部EVM研究会幹事。大学卒業後、電機メーカーに勤務。7年間のUS赴任、1年半の関西私立大学の客員研究員を経て復帰。プロジェクトマネジメントを専門に主に組込系ソフトウェア開発プロジェクトに従事9
【濱久人】株式会社福山コンサルタント、松下電器産業株式会社、株式会社NTTデータユニバーシティを経て、2018年株式会社彩成コンサルティングを設立。技術士(建設)、ITコーディネータ、情報処理技術者(システムアナリスト)、ISMS審査員補、PMP®、PMS、日本経営品質賞セルフアセッサー、キャリアディベロップメントアドバイザ(CDA)、ハーマンモデルファシリテータ、e-BATファシリテータ、PM学会元理事、情報処理技術者試験委員、日本PM協会研修委員会委員、情報処理推進機構ITスキルスタンダードPMコミュニティ元委員。非常勤講師等(應義塾大学大学院SDM、産業技術大学院大学、東洋大学、北海道大学、東北大学、科学技術振興機構)
持田敏之】青山学院大学理工学部電気電子工学科卒業。岡山大学工学部非常勤講師。NECネクサソリューションズ株式会社コンサルティング部長。ITC10

PMBOK(R)ガイド問題集第6版対応 単行本(ソフトカバー) – 2018/10/22
アイテックIT人材教育研究部 (翻訳)5つ星のうち2.9(6個の評価)iTEC 1,780円翻訳版です。米国のPMI関係者が著者としてかかわっているそうですが、PMBOKGuideからそのままの出題が多く、応用というよりも暗記確認に利用するとよいでしょう。Kindle版は出版されていませんが、文庫本サイズの小ささです。

PMPパーフェクトマスター PMBOK第6版対応 単行本 – 2018/7/13
伊熊 昭等 (著), 海部 雅之 (著), 鈴木 安而 (著) 5つ星のうち4.3(6個の評価) 評言社 (2018/7/13) 4,180円

日立製作所出身の井熊氏は「PMBOKPMBOKGuideがなくても合格できるように書きました」とのことで、問題集というよりも、難解なPMBOKGuideをわかりやすく日本語で書いた参考書。巻末に模試が掲載されています。
【伊熊昭等】aiマネジメント・オフィス 代表、非常勤講師等(広島大学、九州大学、就実大学、神奈川県立産業技術短期大学)、PMI日本支部認定登録講師、キャリアコンサルタント(国家資格)、CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー:JCDA認定)、PMI・PM学会・日本音響学会会員、平塚市商工会議所会員。
【海部雅之】PMP、ITコーディネーター、ISMS審査員補、SAAJ認定システム監査人補、知的財産管理技能士2級、PMI日本支部登録講師。神奈川大学工学部卒業。自動車会社勤務を経て1983年、富士通(株)入社。PM関連団体に参加し、講師活動を展開
【鈴木安而】上記『PMP試験対策テキスト&問題集 PMBOK第6版対応版』の著者。

英語が苦にならない方向けの、以前より非常に評判がよいRitaさんの著作。英語の単行本しか入手できないのが残念。価格も高めですが、中古品やAmazon.co.jpではなくAmazon.comでは、もう少し安く入手できます。

PMP Exam Prep: Accelerated Learning to Pass the Project Management Professional (PMP) Exam』 ペーパーバック – 2018/2/1
Rita Mulcahy (著) 5つ星のうち4.7(4個の評価)11,765円

Rita Mulcahy’s Hot Topics: Flashcards for Passing the Project Management Professional (PMP) Exam』 ペーパーバック – 2018/2/1 55,382円

WEB問題集

PMP-WBT4時間200問のウェブ模擬試験 税込み6800円 株式会社評言社

プチまな(豆検)月額税込み330円でPCまたはスマホアプリで学習できます。各問題集に1ユニット程度、無料でお試しができます。
【第6版完全対応!! 】PMP試験対策・基礎編 50問づつ13ユニット(順次追加されるそうです)
【PMBOK(R) 第6版完全対応!! 】 PMP試験対策・合格編 現在5ユニットまで作成されています。
英語で理解するPMPサンプル問題 十数問です。

PMP(R)試験対策問題集 PMBOK(R)Guide第6版対応 (スマホ対応版)トレノケート
6ケ月16,500円

E-PROJECT模擬試験 税別30,000円

英語のウェブ問題集は多種ありますので、ここでは紹介しません。


 

  1. PMI日本支部>PMI® 試験・資格について>CAPM®試験について
  2. 特別功労賞の贈呈について
  3. ITmedia落合和雄
  4. セミナー情報.com>セミナー検索>関東セミナー>東京セミナー>株式会社アメニティコーポレーション>講師
  5. ブレインプロ
  6. コンサルタント探しの経営堂>コンサルタント・プロフィール
  7. Biz Lounge>斎藤学
  8. Wakuコンサルティング>コンサルタント紹介>辻角精二
  9. Amazon>WBS/EVMによるITプロジェクトマネジメント
  10. Rakutenブックス>情報セキュリティ対策の要点 実務と理論

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