「品質マネジメント」と「品質コントロール」の違いがわかりません。

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「品質マネジメント」と「品質コントロール」の違いを教えてください。

yukisan
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簡単に理解する場合は品質のマネジメント」は作業の、「品質コントロール」は成果物の 品質チェックと覚えればいいと思います。

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品質のマネジメント」は、計画した品質の基準どおりに質のよい仕事(作業)を実行します。
質の良い仕事とは例えば、
・予定のリードタイム以内の早さの仕事をする
・予定のミス発生率以下の丁寧な仕事をする
・法律を遵守して倫理的に仕事をする
・決まった手順にのっとって正しい手順で仕事をする
などです。

➤予定のリードタイム・予定のミス発生率などの作業の品質基準(品質尺度)は「品質マネジメントの計画」で策定されています。
➤また、遵守しなければいけない法律を参考に策定されている品質基準(品質尺度)もあります(例:建築基準法で定められた強度や、食品表示法で定められたパッケージデザインなど)。
➤安全やセキュリティなどについて質のよい仕事を行うための、組織としての決まり(品質方針)や、組織として遵守する基準などもあります。(例:セキュリティ品質担保のため社内で私物のUSBの利用禁止や、安全や安心の品質担保のためISOやPマークなど公式に認証されている手順など)これらは、プロジェクトを超え会社全体での決まり事の場合も多いのですが、それも「品質マネジメント計画」に反映させます。

これらの基準からはずれないように、プロジェクトの作業をすすめていくわけですが、もっと、質の良い(早い、楽な、安全なetc)作業ができるようにどうすればよいか、考えるのが「品質監査」です。

報告資料や、ミスの回数、リードタイムなど実際の作業に関する情報を収集し分析することで、質の悪い(品質基準を満たさない)作業がないかどうか確認します。そして、どのように改善すればよいか検討し、改善方法を変更要求として提案します。

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品質コントロール」は「スコープ妥当性確認」と対にすると理解しやすいと思います。
簡単に品質コントロール」は成果物のプロジェクト内チェック、「スコープ妥当性確認」は成果物の受入チェックと覚えるといいですよ。

PMBOK🄬Guide第6版では「品質コントロール」は、文書化された品質要求事項に合致しているかモニタリングするとしてますが、計画した成果物の品質尺度(品質要求)にあっているかどうかのチェックです。
システム構築なら単体テスト、統合テストなど、製造なら最終検査、出荷前確認、建設なら施主検査をする前のデベロッパー内での検査など
にあたります。
チェックで不具合が見つかれば変更要求します。

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