「資源平準化」と「資源円滑化」の違いを教えてください。

この記事は約2分で読めます。

資源平準化資源円滑化
2つの概念の違い、リスクの違いを教えてください。

yukisan
yukisan

資源平準化(リソースレベリング)、リソースの仕事量を平準化(リソースのレベルを揃える)ことで、
時期によって極端に仕事が増えたり減ったりしないように調整します。
▶PMBOK🄬Guide第6版 212pの図に説明されているように、
各人の仕事が毎日8時間を超えないように調整するような例です。
▶ただし、この図のように、一般的に資源平準化を行うと納期が延びてしまうことが多いというリスクがあります。

資源円滑化フロートを利用して資源を調整する方法です。
フロート(日程に予備)があるタスクは、
(予備の範囲内で)最早開始日により開始が遅れてもかまわない、または作業日数が増えてもかまわないので、
資源(人)を他のもっと余裕がないクリティカルなタスクなどに配置替えできる可能性があります。
(「フロートのあるタスクからクリティカルなタスクに人をまわすこと」と覚えると簡単です)
▶ただし、リスクとして、フロートのタスクの資源が必ず他にまわせるとは限りません。専門的なタスクや離れた勤務地のタスクなど簡単に誰にでも出来るタスクとは限らないからです。
▶なお、資源円滑化はクリティカルパス法を行ってからしか出来ないという理解を問う問題が出題されたことがあります。
先にクリティカルパス法を行わないと、どのタスクがフロートがあってどのタスクがクリティカルか不明なので、資源の配置替えが出来ません。

▶また、資源平準化資源円滑化も「資源に制約があるとき」に利用する技法です。
簡単に言うと、人が足りない時(外部の人に手伝ってもらえない、今いるメンバーでやりくりしなくてはならない時)です。
資源が潤沢にある場合(いくらでも他から人を呼んでこれる時)には、このような手法を使わなくても予定どおりのスケジュールで進められます。
▶ちなみに、資源平準化と資源円滑化を両方併せて資源最適化といいます。

具体例によってよく理解できました。資源円滑化はクリティカルパス法を用いたあとでないと使えない、という観点は持っていなかったので、発見でした。

コメント